2025.11.17
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一枚板テーブルをリメイクして再生|サステナブルでエコな家具ライフ
暮らし方が変わると「今のテーブルが使いにくくなってきた…」と感じることはありませんか?一枚板テーブルなら、形やサイズ、高さを変えて“今の暮らし”に合わせて再生することができます。
「一枚板テーブル」をただ使い続けるだけではなく、リメイクという形で再び活かすことで、環境にも暮らしにも優しい“エシカルな家具”として新たに生まれ変わります。
1.一枚板テーブルとは?無垢材家具の魅力
一枚板テーブルとは、木材をつなぎ合わせず、そのまま一枚で使用した無垢材の天板を指します。木そのものの風合いや木目、経年変化の味わいが最大の魅力です。
“無垢材テーブル再生”というキーワードにもあるように、無垢材ならではの強さと厚みがリメイクを可能にします。
2.一枚板だからこそできるリメイクの理由
一枚板は、“削り直し・再塗装”“サイズカット”“脚の交換”など、複数回のリメイクに耐える素材です。大量生産の家具では難しい「再生可能な家具」であり、
●リメイクで再生
●長く使える家具
●循環型インテリア
といった価値を持っています。
お引越しでサイズが合わなくなったとき、座卓からダイニングへ変更したいときなど、暮らしに合わせて柔軟にアップデートできる点が一枚板の大きな魅力です。
キズやシミも削り直せば、まるで新品のように甦ります。
3.リメイクが叶えるサステナブルな暮らし
「サステナブル家具」「エコ家具リメイク」の観点では、家具を長く使うことは資源を大切にする“使い捨てない選択”でもあります。
新しい家具を買い替えるのではなく、今ある一枚板を活かすことで、環境負荷を抑え、暮らし自体を“エシカル”にするアプローチです。
さらに、一枚板には“暮らしの記憶”が刻まれています。リメイクによって、その思い出を残しながら再び使える――これは再生家具ならではの価値です。
4.当店で対応しているリメイク内容とカスタマイズ例
当店では、以下のようなリメイクに対応しています。
●サイズカット(例:1800mm→1500mm)
●脚の交換(座卓→ダイニング/木製脚→アイアン脚)
●再塗装(オイル仕上げ/ウレタン仕上げ)
●残材を利用したスツールや棚板の製作
特に座卓からダイニングテーブルへの変更は、“暮らし方に合わせた家具のアップデート”として人気が高まっています。
リメイク前(長さ1800㎜)
リメイク後(長さ1500㎜)
5.ご注意:リメイクは祭り屋で製作した商品に限ります
安全で高品質なリメイクをご提供するため、当社にて製作した一枚板テーブルに限り、リメイクを承っております。
素材や仕上げ、構造を把握していることで、安心して永く使える再生が可能になります。
6.お問い合わせ・リメイクの流れ
リメイクをご検討中の方は、天板のサイズ・状態・ご希望の内容をお知らせください。確認のうえ、お見積もりをご提案いたします。
“エコで豊かな暮らし”を実現する第一歩として、どうぞお気軽にご相談ください。I
👉お問い合わせはこちらhttps://www.maturiya.co.jp/contact/
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2025.11.17
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🍁 紅葉する木で作る一枚板テーブル
秋の美しさが宿る3つの樹種
秋になると山が赤や黄色に色づきます。その華やかな風景の裏には、木々が冬を迎えるための“準備”という自然の仕組みがあります。
そして実は、紅葉が美しい木ほど、家具材としても優れた性質を持っていることをご存じでしょうか?
この記事では、日本の秋を彩る「ケヤキ」「カエデ」「サクラ」について、
紅葉のメカニズムと一枚板としての魅力を、ご紹介します。
■紅葉のしくみ|葉が色づく理由
紅葉は、木が冬を越える準備として行う生理現象です。
●なぜ葉の色が変わるのか?
春〜夏、葉は緑色の「クロロフィル」で日光を吸収し、光合成を行います。
しかし秋になって気温が下がると光合成の効率が落ちるため、木は葉を切り離す準備を始めます。
葉と枝の間に“離層”と呼ばれる仕切りを作り、栄養の流れを止めることで、クロロフィルが分解されていきます。
その結果、隠れていた黄色が見える・赤い色素が作られるなどして色が変化していきます。
●紅葉の3パターン(正確)
赤くなる(紅葉):カエデ・モミジなど
→アントシアニン(赤色)を秋に新しく合成
黄色くなる(黄葉):イチョウ・ポプラ・ブナなど
→カロテノイド(黄色)がクロロフィルの減少で表面化
茶色くなる(褐葉):ケヤキ・コナラなど
→タンニンなどが酸化して褐色化(フロバフェンという表現は誤りではないが一般的ではないため補足済)
美しい紅葉には、昼夜の寒暖差・8℃以下の低温・十分な日照が必要です。
■ケヤキ|力強い木目が魅力の日本の銘木
●紅葉の特徴
ケヤキの紅葉は、赤・黄・オレンジと個体差が非常に大きいことが特徴。
しかも、同じ木は毎年だいたい同じ色に紅葉することが分かっています。
これは木が持つ遺伝的な性質によるものです。
街路樹でも、隣のケヤキ同士が違う色で紅葉しているのがよく見られます。
●木材としての魅力
はっきりした木目(環孔材)
春材と秋材の細胞サイズが大きく異なるため、力強くダイナミックな木目が生まれます。
耐久性が高く、水や衝撃に強い
和太鼓や木臼に使われるほど頑丈で、腐りにくい木です。
経年で深まる色
黄色〜橙色→年月とともに赤みが増し、深い飴色に変化します。
当店の欅はこちらから
■カエデ・モミジ|秋の主役が持つ優しい白さ
●紅葉の特徴
カエデとモミジは、植物分類上はどちらもAcer(カエデ属)に属し、
切れ込みの深さで呼び分けているだけです。
秋にはアントシアニンの生成により、鮮やかな赤に染まります。
日本各地の紅葉名所の多くが、このカエデ・モミジです。
●木材としての魅力
白くて滑らかな質感(“木の真珠”)
均一できめ細かい木目が特徴。上品で優しい雰囲気が生まれます。
衝撃に強い丈夫さ
野球バット、ボウリングレーンにも使われるほど密度が高く頑丈。
ゆっくり深まる経年変化
使い込むほどに温かみのある色へ。紅葉のように、時間とともに味わいが増していきます。
当店の楓はこちらから
■サクラ|一年を通して楽しめる“日本の木”
●紅葉の特徴
桜といえば春の花が有名ですが、秋の紅葉も美しい木です。
ヤマザクラやソメイヨシノなど、種によって赤・黄・橙と色の幅が広いのが特徴。
春も秋も楽しめる、日本らしい木材です。
●木材としての魅力
色のコントラストが美しい
心材は赤褐色〜褐色、辺材は明るい黄白色で、一本の板の中で美しい対比が生まれます。
ときどき緑色の縞(ガムポケット)が入るのも特徴。
桜餅のような甘い香り
サクラ材には「クマリン」という芳香成分が含まれ、甘い香りがあります。(←ここ正確)
ほどよい硬さと強さで扱いやすい
粘りがあり傷にも強く、磨くことで艶が出て美しく仕上がります。
当店の桜はこちらから
■紅葉する木を選ぶ理由
●四季を感じる暮らしができる
紅葉する木は、芽吹き→成長→紅葉→落葉というサイクルを何十年も繰り返してきました。
一枚板には、そのすべての時間が刻まれています。
ケヤキを見るたび秋山を思い出したり、カエデの白い肌に紅葉の記憶を重ねたり——
一枚板は、暮らしの中に四季を連れてくる家具です。
●持続可能で環境にも優しい
一枚板は寿命が非常に長く、次の世代まで使える家具。
長く大切にすることで、資源を無駄にしない選択になります。
■一枚板の選び方
ケヤキ:力強い木目・高耐久・深い飴色への変化
カエデ:白く上品・滑らかで優しい印象
サクラ:色の対比が美しい・香りがある・温かい雰囲気
テーブルは毎日向き合う家具だからこそ、
実物を見て触って選ぶことが一番大事です。
■まとめ|紅葉の美しさをご自宅に
秋の山を彩るケヤキ、カエデ、サクラ。
その紅葉の裏にある生命力こそが、一枚板テーブルとしての美しさや強さの源です。
祭り屋では、厳選した銘木の一枚板を取り揃え、
専門店ならではの丁寧なサポートで、あなたの“理想の一枚”選びをお手伝いしています。
一枚板との暮らしは、まるで毎日が紅葉狩りのような、豊かで温かい時間をもたらしてくれます。
M
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2025.11.16
東五軒町店から楠材一枚板のご紹介
一枚板としては、とても魅力的。
でも、どんな使い方をおすすめしたらいいのだろう──。
そんな一枚板を東五軒町店からご紹介します。
この楠材を初めて見たとき、
(うーん。。好きだけど、難しいかな?)
私が素直に抱いたのは、そんな感想でした。
だからこそ、いろいろと想像してしまいます。
ダイニングテーブルとしては、
少し奥行きが足りないかもしれません。
でも、左右に広い部分があるので、
二人ずつ向かい合っても、ゆったり座れそうです。
カフェテーブルにもぴったりですね。
あるいは、贅沢に真ん中に一人で座って、
右にパソコン一式、
左にサブモニターやタブレットを置いて──
そんなビジネスデスクとして使うのも良さそうです。
考えれば考えるほど、
いろんな使い方が浮かんできます。
この一枚が、自然とワクワクした気持ちにさせてくれる。
そんな魅力を持つ、特別な一枚です。
ぜひ祭り屋東五軒町店でご覧になってください。
(T)
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2025.11.15
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木の“余白”に宿る美
🍃木の“余白”に宿る美
―節・割れ・歪みが語る、自然の美学―
家具として木を扱うとき、多くの人が「真っ直ぐで、傷がなく、完璧な板」こそ良いものだと思いがちです。しかし、本当に美しい木とは――欠けや歪みといった“不完全さ”の中に、自然の力がそのまま宿る木ではないでしょうか。
祭り屋が大切にしているのは、まさにその“余白の美”です。
◆節(ふし)―枝の記憶が生み出すデザイン
節とは、木が長い年月の中で伸ばしてきた“枝の痕跡”です。
節は木の生きた証
木目に動きを与え、唯一無二の表情を生む
無機質ではない、温かな存在感
高級材でも、節をあえて魅せることで、空間に力強いアクセントが生まれます。
◆割れと契り(ちぎり)―補修を超えた“調和の美”
木が乾燥する過程で生まれる割れ。祭り屋では、これを隠すのではなく“契り”を施すことで美しく昇華します。
契り=単なる補修ではなく、木と職人をつなぐ象徴
蝶型契り、金魚型契りなど、造形としての美しさ
割れのラインが木の個性を際立たせる
自然と人の技が出会う場所が、契りのある一枚板です。
◆歪み・曲がり―自然の造形を受け止める
真っ直ぐではない木、均一ではない木目。それらは長い時間を生き抜いてきた木だからこそ持つ“表情”です。
曲がりは木が環境に適応してきた証
不均一なラインほど、空間に奥行きが生まれる
人工には作れない“揺らぎ”
自然そのままの造形は、家具に静かな迫力を与えます。
◆不完全こそ、美しい
木の個性は、完璧さではなく“不完全さ”の中に潜んでいます。
欠けているからこそ、心を惹く。歪んでいるからこそ、味わいがある。
これは、自然だけでなく、人の生き方にも重なる美学です。
✨まとめ
節・割れ・歪み。それらは決して欠点ではなく、木が生きてきた証であり、唯一の個性です。
祭り屋はその個性を尊重し、“余白の美”を大切にする家具づくりを続けています。不完全を受け入れる心が、空間をより豊かなものにしてくれるのです。
K
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2025.11.11
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丸・楕円・長方形?形で変わるダイニングテーブルの印象|一枚板の魅力と選び方ポイント
—暮らしに合うテーブルの選び方—
「テーブルの形なんて好みで決めればいい」と思っていませんか?実は、ダイニングテーブルの形やレイアウトひとつで、食卓の印象や家族との距離感が大きく変わります。お部屋の広さや過ごし方に合わせて選ぶことで、より心地よい空間をつくることができます。
■長方形テーブルの特徴|一枚板の魅力をいちばん美しく見せる形
もっとも定番で人気のあるダイニングテーブルの形です。きちんとした印象で、落ち着きや安定感があります。壁付けにも中央置きにも対応しやすく、家族の人数が多いご家庭や来客の多い方にもおすすめです。
一枚板テーブルの場合、木目の流れや自然のラインを最も美しく見せられる形でもあります。「木そのものの表情をじっくり楽しみたい」という方には、やはり長方形がおすすめです。
さらに、自然の曲がりを残した変形一枚板テーブルをレイアウトすると、お部屋にぬくもりと個性が生まれます。
■角丸ダイニングテーブル(ラウンドエッジ)|やさしさと安心感のあるデザイン
四角い形にやわらかさを加えたデザインで、ナチュラルな印象のダイニング空間に。角を丸くすることで圧迫感が減り、小さなお子さまのいるご家庭でも安心です。また、動線が取りやすく、限られたスペースでも軽やかに見せてくれます。
一枚板テーブルでも角を大きめに丸くカットすることが可能。自然の皮目を残せば、丸みと自然の表情を両立した特別な仕上がりになります。※角丸加工は、別途お見積もりとなりますのでご相談ください。
■楕円・丸ダイニングテーブルの特徴|家族の顔が見える、会話が弾む形
全員の顔が見える形で、自然と会話が生まれるのが特徴です。角がないため動線がスムーズで、空間を広く感じさせてくれます。人数が増えても詰めて座れる柔軟さも魅力です。
丸テーブルや楕円テーブルは、カフェのような親しみやすい雰囲気をつくりたい方にもおすすめ。リビングダイニングを明るく開放的に見せてくれます。
一枚板を円形や楕円形にカットすることで、天然木の表情を活かした特別なテーブルに。一部に皮目を残して仕上げる変形丸テーブルも人気です。
さらに、祭り屋では一枚板を八角形にカットした天板もご用意しています。個性的で空間にぬくもりを添える八角形テーブルは、こちらからご覧いただけます→八角形テーブル詳細
※円形加などの加工は、別途お見積もりとなりますのでご相談ください。
■テーブルの形で変わる、食卓の雰囲気
同じ木材でも、形によって印象は大きく変わります。どんな時間を過ごしたいかを思い浮かべながら選ぶと、理想の食卓に近づきます。
■暮らしに合うダイニングテーブルを選ぶポイント
テーブルは、食事のためだけでなく、家族が集まる場所の中心です。ダイニングテーブルの形によって、空間の印象や過ごし方まで変わります。「見た目が好き」から一歩進んで、「どんな時間を過ごしたいか」で選ぶ。そんな暮らしに合うテーブル選びを、私たちはお手伝いいたします。
ぜひ一枚板ダイニングテーブルで、暮らしに合う心地よい食卓空間を作ってみてください。I
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2025.11.09
銀杏(ぎんなん)
銀杏(ぎんなん)
美味しいですよね。
美味しいのに、街中に落ちている銀杏の匂いは、
イチョウの美しさとは対照的に
思わずしかめっ面になってしまうほど、きつい匂いですよね。
銀杏のあの独特な悪臭の原因は、
外側の果肉部分に含まれる「酪酸」と「エナント酸」という成分です。
「酪酸」は足が蒸れたような匂いや排泄物のような匂いを、
「エナント酸」は腐った油のような匂いを放ちます。
この二つが混ざり合うことで、あの強烈な悪臭になるのです。
──そりゃそうだ、と思ってしまいますね。
そんな銀杏は、日本では鎌倉時代に中国から渡来したそうです。
もっともっと昔、恐竜たちも食べていたといわれています。
「生きた化石」と呼ばれる銀杏ならではですね。
それにしても、あの臭いにも負けずに
食べようと思った昔の人たちには、
本当に畏敬の念を抱いてしまいますね。
(T)
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2025.11.03
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【一枚板テーブル】ウレタン塗装とオイル仕上げの違い|暮らしに合う仕上げを選ぶ
一枚板テーブルや無垢材家具の仕上げを「ウレタン塗装」と「オイル仕上げ」のどちらにするか迷っていませんか?
どちらも木の魅力を引き出す仕上げ方法ですが、見た目・使い勝手・お手入れ方法などに違いがあります。
ここでは、ウレタン塗装とオイル仕上げのメリット・デメリットを比較しながら、ライフスタイルに合った仕上げを選ぶためのポイントを解説いたします。
■ウレタン塗装とは?特徴とメリット・デメリット
ウレタン塗装は、木の表面を樹脂の膜で保護する仕上げです。
水や汚れに強く、輪染みやシミができにくいのが特徴です。
木の質感をほどよく残しながら、実用性を高められる点も魅力です。
◎ウレタン塗装のメリット
・水や汚れに強く、輪染みなどができにくい。
・普段のお手入れは水拭き・乾拭きでOK。
・オイル仕上げに比べて反りや割れが出にくい。
△ウレタン塗装のデメリット
・自宅での部分的な仕上げ直しは難しい。
・再塗装や仕上げ直しには専門の職人作業が必要
扱いやすいので、お子様のいるご家庭や、食卓として日常使いをしたい方におすすめです。
■オイル仕上げとは?特徴とメリット・デメリット
オイル仕上げは、木の表面にオイルを浸透させて保護する方法です。
自然な質感を活かす仕上げで、木そのものの温かみを感じられます。
◎オイル仕上げのメリット
・木本来の質感や手触りを楽しめる。
・小キズや輪染みが出来ても使い込むほどに味わいを楽しめる。
・ご家庭でも部分的な「仕上げ直し(オイルの塗り直し)」が可能。
△オイル仕上げのデメリット
・水や油に弱く、シミができやすい。
・定期的なお手入れ(オイルの塗り直し)が必要。
・材によっては(特に光沢のある材)落ち着いた印象に仕上がる。
使い込むほどに少しずつ趣きが増してくるのが魅力です。
お手入れが苦にならず「育てる家具」として、一枚板の個性を楽しみたい方におすすめです。
■ウレタン塗装とオイル仕上げの違いを比較
項目
ウレタン塗装
オイル仕上げ
見た目
均一でやや光沢のある仕上がり
木の質感を活かした自然な風合い
手触り
つるっと滑らか
直接木目を感じられる
耐水性
強い(シミができにくい)
弱い(水分のシミに注意)
お手入れ
水拭き・乾拭きでOK
定期的なオイル塗布が必要
仕上げ直し
専門職人による全体再塗装が必要
ご家庭でも可能(部分的にも可)
割れ・反り
どちらかといえば、出にくい
どちらかといえば、出やすい
オイル仕上げとウレタン塗装、どちらがおすすめ?
使う場所や暮らし方によって、おすすめは変わります。
・ダイニングテーブルなど使用頻度の高い場所 → ウレタン塗装
・自然な木の風合いを大切にしたい方 → オイル仕上げ
・お子様のいるご家庭・お手入れを楽にしたい方 → ウレタン塗装
・デスクや飾り棚など、直接食器を置かない用途 → オイル仕上げ
どちらが「正解」ということはなく、どちらを選んでも、一枚板の持つ美しさは変わりません。
ライフスタイルに合った仕上げを選ぶことが、長く心地よく使うためのポイントです。
祭り屋の仕上げについて
家具の祭り屋では、ウレタン塗装・オイル仕上げのどちらにも対応しています。
ウレタン塗装の場合、新潟工場で職人による仕上げ直し(再研磨・再塗装)も承っています。
「長く付き合える家具」をお届けできるよう、仕上げの選定からお手入れまで、じっくりとご相談を重ねながらご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。
▶一枚板テーブルの製作事例はこちら▶無垢材家具の一覧を見る
I
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2025.11.01
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日本の銘木は英語でこう呼ぶ|欅・栃・楢・胡桃・桜ほか “読み”と英名・学名ガイド
日本の銘木は英語でこう呼ぶ——“読み”と英名・学名ガイド
海外のお客様や輸出入、SNS発信で日本語名⇄英語名の橋渡しが必要になる場面は多いもの。
本記事では、読み(ふりがな/ローマ字)
一般的な英名・学名を一覧にまとめ、誤訳でありがちな注意点まで解説します。
注記:木材名の英語は地域や業界で差があります。ここでは一般的・説明に使いやすい表記を優先しています。
早見リスト(和名→ローマ字→英名→学名)
欅(けやき)/Keyaki—Japanesezelkova—Zelkovaserrata
栃(とち)/Tochi—Japanesehorsechestnut—Aesculusturbinata
楢(なら)/Nara—(Japanese)oak—Quercusspp.(例Q.serrata)
胡桃(くるみ)/Kurumi—Japanesewalnut—Juglansailanthifoliaほか
ブラックウォールナット—Blackwalnut/Americanblackwalnut—Juglansnigra
楓(かえで)/Kaede—maple(Japanesemapleなど)—Acerspp.(例A.palmatum)
桜(さくら)/Sakura—cherry(Japanesecherry)—Prunusspp.(例P.yedoensis)
楢(コナラ)(こなら)/Konara—konaraoak—Quercusserrata
橅(ぶな)/Buna—(Japanese)beech—Faguscrenata
栗(くり)/Kuri—(Japanese)chestnut—Castaneacrenata
楠(くす)/Kusu—camphortree—Cinnamomumcamphora
杉(すぎ)/Sugi—Japanesecedar—Cryptomeriajaponica
檜/桧(ひのき)/Hinoki—Hinoki(Japanesecypress)—Chamaecyparisobtusa
松(まつ)/Matsu—pine—Pinusspp.
祭り屋で取り扱いが多い材を中心に掲載。
よくある誤訳・誤解
欅(Keyaki)≠Elm(ニレ):欅はニレ科ですが**英名は“Japanesezelkova”**が一般的。
elmだと別属を想起させることがあります。
“Walnut”の二つの顔:
北米材の**Blackwalnut(Juglansnigra)**は“ブラックウォールナット”。
日本の**胡桃(Juglansailanthifoliaなど)**は“Japanesewalnut”。
色味・比重・杢が異なるため区別表記を推奨。
“Cedar”問題:英語の“cedar”は広義。
**Sugi(Cryptomeria)は慣用として“Japanesecedar”**と呼ばれるが
真正スギ属でありヒマラヤスギ等(真正シーダー)とは別物。
楢(nara)=oak:英語ではoakで通すのが自然。
種名まで触れるならQuercusserrata(コナラ)等と学名併記。
海外向けの書き分けテンプレ(コピペ可)
JP→EN製品表記
Keyaki(Japanesezelkova)solidsingle-slabtable/Zelkovaserrata
Tochi(Japanesehorsechestnut)countertop/Aesculusturbinata
Nara(Japaneseoak)diningtable/Quercusserrata
Kuri(Japanesechestnut)TVboard/Castaneacrenata
Hinoki(Japanesecypress)bench/Chamaecyparisobtusa
Sugi(Japanesecedar)shelfboard/Cryptomeriajaponica
Blackwalnutsingleslab/Juglansnigra
英語説明の一文例
ThissingleslabretainsanaturalliveedgeandfeaturesprominentgrowthringstypicalofJapanesezelkova(Keyaki).
英文キャプション活用例
写真投稿での英語表現サンプル
Keyaki(Japanesezelkova)—Thegrainflowsbeautifullyalongtheliveedge,highlightingthenaturalformofthetree.
Nara(Japaneseoak)—AwarmtonewithtightraystypicalofJapaneseoak.
Tochi(Japanesehorsechestnut)—Light-coloredsurfacewithsoft,reflectivefigure.
Kurumi(Japanesewalnut)—Gentlecontrastandsmoothtouch,idealfornaturalinteriors.
Hinoki(Japanesecypress)—SubtlearomaandfinetexturebelovedinJapanesearchitecture.
使い分けの実務Tips(祭り屋の現場感)
英名+学名を掲示物・見積書に併記すると、海外顧客や設計士との認識差が減る。
**“Japanese○○”**の枕詞は現地材と混同しやすいときに有効(例:Japanesezelkova/Japanesechestnut)。
ライブエッジは英語の慣用でliveedge、日本の「耳」に相当。併記で誤解を避ける。
杢の表現:英語では**figured(curl,quilt,birdseye,fiddleback,blister,burl,crotch)**など。
写真キャプションで具体語を添えると伝わる。
よくある質問
Q.「耳」は英語でどう書く?
A.一般的には“liveedge”(またはnaturaledge)。
日本語の「耳」はそのままだと通じにくいため、**“liveedge(耳)”**の併記が安全です。
Q.英名と学名、どちらを前面に出すべき?
A.接客・SNSは「英名+和名(ローマ字)」が読みやすい:例Japanesezelkova(Keyaki)。
Q.“Cedar”の使い分けが難しい…
A.Sugiは慣用でJapanesecedar(学名Cryptomeriajaponica)。
HinokiはHinoki(Japanesecypress)(Chamaecyparisobtusa)。
“truecedar”(Cedrus)と混同されないよう、**Japanese〜**の枕詞か学名併記を。
Q.“Walnut”はどこまで書き分ける?
A.北米材はBlackwalnut(Juglansnigra)、日本の胡桃はJapanesewalnut(Juglansailanthifolia)。
色味・比重が異なるため、種まで明記がベスト。
価格や在庫説明でも混同を防げます。
Q.SNS用の短い表記は?
A.キャプションは“Keyaki(Japanesezelkova),liveedgesingleslab”のように簡潔に。
タグ例:#keyaki#zelkova#liveedge#oak#walnut。
写真には杢の英語(curl,quilt,birdseyeなど)も添えると伝わります。
まとめ
和名・英名は一対一でないことが多く、英名+学名の二段構えが実務的。
欅はJapanesezelkova、楢はoak、栃はJapanesehorsechestnut——まずはここを押さえればOK。
表記は目的(接客/輸出/設計)に応じて粒度を調整し、写真や杢の英語も活用しましょう。
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046-232-0036