2025.12.15
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木の香りには癒し効果がある|木の“香りの種類”を紹介
木の魅力のひとつである「香り」木の香りにはリラックス効果・ストレス軽減・集中力向上など、さまざまな癒し効果があることが知られています。
本記事では、古来より愛されてきた香木(こうぼく)、日々の暮らしに取り入れやすい一枚板についてご紹介します。
香木とは?特徴と代表的な種類(沈香・伽羅・白檀)
「香木」とは、特有の芳香を持つ木材のこと。とくに有名なのが、以下の3種類です。
・沈香(じんこう)
・伽羅(きゃら)
・白檀(びゃくだん/サンダルウッド)
香道や仏事に使われ、古くから貴重品として扱われてきました。
その香木の中でも伝説的な存在が、東大寺正倉院に収められている**「蘭奢待(らんじゃたい)」**。私は先日、会期終了前に開催されていた「正倉院THESHOW」でその香りを再現した展示を体験しました。
説明によると、香りの中に甘味・辛味・苦味・酸味・塩味の“五味”が感じられるとのこと。実際、シナモンのような温かさに加えて複雑な深みがあり、いつまでも感じていたくなる素晴らしい香りでした。
一枚板の木材にも“種類ごとの香り”がある
香木ほど強い香りではありませんが、一枚板の木材にもそれぞれに個性ある香りがあります。最近では、家具選びの際に「木の香り」を大切にされる方も増えてきました。代表的な香りの良い材としては、次のような材があります。
■楠(クス)材|アロマのような爽やかさ
樟脳の原料となる木で、清涼感のある香りが特徴。店頭でも「この香りが好き」という声が多い材です。
▶楠材の一枚板はこちらhttps://www.maturiya.co.jp/fs/kagu/c/kusu
■榧(カヤ)材|ほのかな甘さが心地よい
軽い甘さと爽やかさを合わせ持ち、柔らかい香りが魅力。
■杉(スギ)材|やわらかく落ち着いた、森林を思わせる香り
杉材は、日本の暮らしに古くから親しまれてきた木で、ほんのり甘さを感じるやさしい香りが特徴です。主張しすぎない香りは、空間に自然となじみ、気持ちを落ち着かせてくれます。
木の香りに期待できる“5つの癒し効果”
木材から発せられる香りの成分は「フィトンチッド」と呼ばれ、以下のような効果が期待できます。
・リラックス・ストレス軽減
・集中力アップ
・気持ちを落ち着かせる安定作用
・血圧を安定させる効果
・抗菌・消臭作用
自然素材の香りは、空間の空気を整え、心と体のバランスを保ってくれます。
木の家具の香りを取り入れると暮らしが変わる
部屋に無垢材の家具が一つあるだけで、ふとした瞬間に香りを感じ、気持ちがすっと軽くなることがあります。
香りの強い香木でなくても、一枚板ならではの自然な香りは、生活を穏やかに整えてくれる存在です。
木の香りで“心地よい暮らし”を
木の香りは目に見えませんが、確実に空間の印象を変え、心に作用します。香木の奥深い香りも、一枚板のさりげない香りも、どちらも“自然がくれた癒し”。
香りも含めて、木の家具を選ぶ楽しさを感じていただけたら幸いです。ご来店の際には、ぜひ一枚板の木の香りにも触れてみてください。
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2025.12.14
納品事例
栃の変木一枚板×沖縄ブルーレジンテーブル|特注オーダー家具の製作・納品事例
今回は、栃の変木一枚板を使用し、沖縄の海をイメージしたブルーのレジンを組み合わせた、特注テーブルの製作・納品事例をご紹介します。
自然が生み出した唯一無二の木の表情と、透明感あふれるレジンカラーが融合した一台は、空間の主役となる存在感を放っています。
一枚板テーブルやレジンテーブルをご検討中の方、サイズや脚までこだわったフルオーダー家具をお探しの方に、ぜひご覧いただきたい事例です。
栃の変木一枚板と沖縄ブルーのレジン
天板には、うねりや節、割れ跡など個性的な表情を持つ栃(とち)の変木一枚板を使用しました。
その自然な造形を活かしながら、お客様のご要望に合わせて沖縄の海を思わせるブルーのレジンを流し込み、木とレジンが調和するデザインに仕上げています。
光の入り方や時間帯によってブルーの印象が変わり、見るたびに新しい表情を楽しめるのも、このテーブルならではの魅力です。
サイズ・仕様について
サイズ:長さ2500mm×幅1200mm×高さ730mm
天板:栃変木一枚板+レジン
脚部:モンキーポッド材特注T字脚
脚部は、天板の迫力をしっかりと支えるため、モンキーポッド材によるT字型の特注脚を製作しました。
納品時のエピソード
納品先は2階。当初は4名体制で階段からの搬入を試みましたが、サイズが非常に大きく、階段途中の曲がり角を通過できないことが判明しました。
急きょお客様のご手配によりクレーン搬入へ切り替え、当日の夕方、無事に設置が完了。関係者の皆さまのご協力に心より感謝いたします。
「きれいな色ですね」の一言
設置後、お客様から「とてもきれいな色ですね」と喜びのお言葉をいただきました。制作に携わった私たちにとって、これ以上うれしい瞬間はありません。
木が育んできた長い時間と、お客様の想いを映した色彩。そのどちらも大切にしながら、これからも世界に一つだけの家具をお届けしてまいります。
※一枚板・レジンテーブルは、サイズ・樹種・色味・脚の仕様まですべてオーダーメイドで承っております。ご相談はお気軽にお問い合わせください。
K
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2025.12.14
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広葉樹と針葉樹
樹木は大きく分けると、
広葉樹と針葉樹の2種類があります。
名前のとおり、この2つは
葉の形が大きく異なっています。
広葉樹の特徴
広葉樹は、
広くて薄い葉を持っているのが特徴です。
形もさまざまで、
楕円形のものもあれば、
紅葉や楓のように
縁がギザギザしている葉も見られます。
日照時間が長く
日差しの強い場所を好んで生育します。
そのため、平たい葉で
たくさんの光を受け取り、
効率よくエネルギーを
取り込めるようになりました。
針葉樹の特徴
一方、針葉樹は
針のように細く尖った葉を
持っているのが一般的です。
多くは寒冷地に生育しており、
葉を細くすることで
雪が積もりにくくなり、
枝が折れるのを防いでいます。
※ちなみに、イチョウのように
少し例外的な樹木もあります。
落葉樹と常緑樹
広葉樹はさらに、
落葉樹と常緑樹に分けられます。
落葉樹は、
冬の厳しい寒さや
水分不足から身を守るため、
秋から冬にかけて葉を落とします。
一方、常緑樹の葉は
厚みがあり、
栄養を蓄えやすい形をしています。
そのため冬を越しながら、
春以降に少しずつ
新しい葉と入れ替わり、
一年を通して緑を保ちます。
楠などが代表的ですね。
なお、針葉樹の多くは
常緑樹に分類されます。
木材としての違い
木材として見た場合にも、
それぞれに特徴があります。
広葉樹は成長がゆっくりな分、
材が緻密で重く、
木目の変化が美しいのが特徴です。
家具などによく使われています。
※ケヤキ、ナラ、タモなど
針葉樹は成長が早く、
軽くて柔らかい性質を持っています。
まっすぐに育つため、
加工しやすい材が
取りやすいのも特徴です。
※スギ、ヒノキ、マツなど
用途に応じて、
それぞれ上手に
使い分けられています。
繁殖方法の違い
繁殖の仕方にも違いがあります。
広葉樹は、
花や蜜で虫を引き寄せ、
受粉するものが多く見られます。
一方、針葉樹は
風に乗せて花粉を飛ばし、
雌花に受粉させます。
春先に大量のスギ花粉が飛ぶのは、
このためです。
……できれば、
少し控えめにしてほしいですね。
(T)
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2025.12.12
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マイクロプラスチック汚染とは?私たちの体・食べ物・環境に起きていることをわかりやすく解説
※本記事の内容は2025年12月時点の研究・報道をもとにしています。
ペットボトルやレジ袋、食品トレー。便利なプラスチックですが、今は「マイクロプラスチック汚染」という形で地球や私たちの暮らしに影響を及ぼしています。
海の問題だと思われがちですが、実は飲料水・食べ物・空気、そして体内からも見つかっているというのが最新の研究です。
この記事では、マイクロプラスチックとは何なのか、どんな影響があるのか、そして私たちが今日からできることまで、やさしくまとめていきます。
マイクロプラスチック汚染とは?まずは簡単に解説
マイクロプラスチックの大きさ・定義
マイクロプラスチックは5ミリ以下の小さなプラスチック片のこと。
髪の毛より細いものや、さらに微細な「ナノプラスチック」もあります。
どこから発生しているのか?
実は、生活のあらゆる場面で生まれています。
ペットボトルや袋が劣化して砕ける
洗濯で化繊の糸くずが流れ出る
タイヤの摩耗
洗顔料のマイクロビーズ
製造過程の粉じん
これらは川や海に流れ込むだけでなく、大気中にも舞い上がり、雨と一緒に降り注ぐことが分かっています。
「海の問題」だけではない理由
都市の空気、農地の土壌、山や北極・南極など、地球上あらゆる場所から検出されています。
つまり今は「どこにも存在する」レベルに広がっているということです。
私たちは毎日どれくらい摂取しているのか
飲料水・食塩・空気中からも取り込んでいる
ペットボトル水、水道水、塩、魚介類、ビール、蜂蜜など、さまざまな食品から検出されています。
さらに呼吸を通して空気中の微小プラも吸い込んでいます。
"1週間でクレジットカード1枚分"って本当?
2019年の研究では、人は1週間に約5g(クレカ1枚分)を摂取している可能性があるとされました。
ただし推計には議論もあり、「もっと少ないかも」という意見もあります。
それでも“体に入っていることは確か”というのが現在の共通認識です。
体内ではどうなるの?
大きめの粒は排出されますが、ナノサイズになると血液中に入り、体の中を巡る可能性があります。
近年の研究では血液・胎盤・肺・肝臓からも検出されており、体の深い部分にまで入り込むことが分かってきました。
最新研究で分かってきた健康への影響
胎盤・血液・臓器からの検出
2021年に妊婦の胎盤から初めて検出され、2022年には人の血液からも確認されました。
ここ数年で、マイクロプラスチックが私たちの体に「確かに存在している」ことが明らかになっています。
炎症・免疫・ホルモンへの影響が懸念されている
主に動物実験で、
腸の炎症
腸内細菌の乱れ
ホルモンへの影響
免疫機能の低下
生殖機能への影響
などが報告されています。
人間での長期的な影響は研究中ですが、「注意すべき存在」であるのは間違いありません。
“有害物質の運び屋”になる可能性
プラスチックは有害化学物質を吸着しやすく、そのまま生物の体に運び込むことがあります。
これが汚染の複雑さをさらに深めています。
マイクロプラスチック汚染が環境に与える影響
海→食物連鎖へ
プランクトンや小魚が誤食し、それを食べる大型魚、海鳥、そして人間へと食物連鎖を通じて移行していくことが報告されています。
土壌→植物の成長への影響
農地の土壌では、マイクロプラスチックが根の成長を妨げたり、光合成を弱めたりする可能性が指摘されています。
2025年の研究では、穀物の収量が4〜14%減る可能性も示されています。
農業・漁業・食料問題にもつながる
海や土が汚れれば、最終的には私たちの食卓にも跳ね返ってきます。
実はこの問題、“環境問題”であると同時に“食の問題”でもあるんです。
世界の動き:プラスチック規制と国際条約
EU:使い捨てプラの販売禁止
カナダ:使い捨てプラの製造・輸入禁止
日本:プラスチック資源循環促進法(2022〜)
さらに国連では「プラスチック汚染に関する国際条約」を進めていますが、2025年の会合では意見の対立から合意に至りませんでした。
では、どうすればいい?“自然素材の暮らし”という選択
木や天然素材は“土に還る”
木材・竹・綿などは自然に分解されます。
プラスチックのように何百年も残り続けません。
木材は成長中にCO₂を吸収するため、環境負荷も比較的低い素材です。
長く使えるものを選ぶのがいちばんのエコ
使い捨てではなく、「長く使える一品」を選ぶことが、一番の環境対策になります。
たとえば無垢材の一枚板テーブルは、手入れをすれば何十年、場合によっては世代を超えて使える家具です。
買い替えの回数が減れば、その分プラスチック製品より環境負荷を抑えられます。
今日からできる“小さな脱プラスチック”
保存容器を木製や陶器に
まな板を木製に
木製カトラリーに変える
マイボトル・マイバッグを持つ
蜜蝋ラップを使う
全部を変える必要はありません。
「できるところからひとつ」が未来を変えます。
まとめ:マイクロプラスチック時代をどう生きる?
私たちの体や食べ物、空気にまで広がっている
健康・環境・食料に影響が出る可能性がある
今日からの小さな選択が未来を守る
“何を選ぶか”がこれからますます大切になる
便利さの裏側にある問題を知った上で、自然素材や長く使えるものを選ぶ。
そんな暮らしが、自分にも地球にもやさしい生き方につながっていきます。
M
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2025.12.08
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「見に来てよかった」と言われる瞬間 ― 写真では伝わらない“家具との出会い”
前回、「ご来店いただかなくてもご購入可能」について書きましたが、
やっぱり本音を言えば、実物を見ていただく時間は、とても大切で価値のある事だと感じています。
オンラインが便利な時代だからこそ、
“一枚板は実際に触れてこそ気づく魅力がある”という話を、今日は書いてみようと思います。
1.ホームページで見ていた板よりも、“もっと良い板”に出会える理由
写真やサイズだけでは伝わりにくいのが、一枚板の良さです。
気になる天板を事前にホームページでチェックしてご来店されたお客様が、実際に店内をご覧になると、
・「思っていたより雰囲気がいい」
・「この木目と光沢、写真よりずっと綺麗!」
・「ホームページで見ていた板より好きかもしれない」
と、別の一枚に心惹かれることがよくあります。
木は自然素材のため、光の当たり方や見る角度によって表情が変わります。
“実物と出会う瞬間のときめき”は、画面越しではなかなか伝わりません。
2.写真では伝えきれない魅力―色味・木目・光沢・そして“形”の個性
一枚板は、色の深みや木目の立体感だけでなく、形そのものが一点ものです。
特に意外と誤解されやすいのが「奥行き」の感覚。
一枚板はきっちりとした長方形ではなく、多くの場合、自然の形をそのまま活かしているため、奥行きが一定でないものがほとんどです。
また、皮目の幅や角度によっても印象が変わります。
そのため、同じ「奥行き○○㎜」と書いてあっても、
・実際に見ると“広く感じる”板
・逆に“すっきり感じる”板
など、数字以上に**“体感の奥行き”が変わる** のです。
この微妙なニュアンスは写真ではほぼ伝わらない部分であり、
実物を見た瞬間に「思ったより広く感じますね」と驚かれることもよくあるケースです。
3.手触りは“目では絶対に感じられない魅力”
そしてもうひとつ大きいのが手触り。
木材ごとに触れたときの感覚や温かさも異なります。
・スベスベとした滑らかな触感
・力強さを感じられる質感
・温かみのある優しい手触り
・木肌の細やかな凹凸
手で触れた瞬間に「これ好き」とおっしゃる方も少なくありません。
木の家具は、触れたときに“心地よさ”が分かるのが魅力のひとつです。
4.実際に椅子に座って、理想の高さを
ダイニングテーブルの場合は、椅子に座りながら高さを一緒に確認する時間も大切です。
事前に「高さは○cmが良い」と決めて来られたお客様でも、実際に座ってみると、「思ったより高いかも」などと気が付かれる方もいらっしゃいます。
家具は“数字”ではなく、“体感”がすべて。
だからこそ、お店で一緒に確認する価値があります。
5.だからこそ、実物と出会う時間を楽しんでほしい
家具は毎日触れて、長く使い続けるもの。
だからこそ、写真だけでは分からない部分を、ぜひ体験していただきたいと考えています。
実際に見て、触れて、座ってみることで、
「このテーブルにしよう」と自然に心が決まる瞬間があります。
その瞬間に立ち会えることが、家具屋として一番嬉しいことかもしれません。
祭り屋ホームページをみて、気になるものがありましたら、WEBのみでのご注文でも問題ありませんが、ぜひご来店ください。
ご来店を心よりお待ちしております。I
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2025.12.07
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12月の木々とクリスマス
早いもので、今年ももう12月を迎えました。
街の空気は冷たく澄みわたり、どこか浮き立つような気配が漂います。
12月といえば、やはりクリスマス。
人々の心を温めるこの行事には、欠かせない「木々の象徴」があります。
🌲もみの木(クリスマスツリー)
まず思い浮かぶのは、クリスマスツリーに使われるもみの木です。
マツ科モミ属の常緑針葉樹であるもみの木は、厳しい冬の寒さの中でも緑を絶やしません。
その姿は「永遠の命」や「希望」を象徴し、キリスト教の教えと結びついてクリスマスツリーとして飾られるようになりました。
三角形の樹形は教会の尖塔を思わせ、神聖さを感じさせる理由のひとつとも言われています。
さらに木材としてのもみは白く無臭で加工しやすく、消臭や防虫の効果もあるため、カマボコ板や寿司桶など日本の生活文化にも深く根付いてきました。
🌿ヤドリギ
もうひとつ、クリスマスに欠かせない植物としてヤドリギがあります。
古代から魔除けや幸運をもたらすとされ、ヨーロッパでは「永遠の愛」を象徴する植物として親しまれてきました。
玄関や天井に吊るし、その下でキスを交わすと愛が永遠に続くという伝承も残っています。
日本でも魔除けの飾りとして取り入れられることがあり、冬の玄関を静かに彩ります。
✨木々がもたらす温もり
こうして見てみると、クリスマスの木々は単なる飾りではなく、宗教的な象徴、生活の知恵、そして人々の願いが重なり合った存在です。
寒さ厳しい季節にあっても緑を絶やさないもみの木。
そして愛と幸運をもたらすヤドリギ。
これらの植物は、冬の暗さを照らす光のように、私たちの心に温もりを届けてくれるのです。
(T)
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2025.12.01
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一枚板テーブルは“見に行けなくても”買える?遠方のお客様との納品ストーリー
一枚板のご相談は、店舗にご来店いただいて選ばれるお客様が多いのですが、最近は「ホームページを見て気になったので…」と、遠方からお電話やメールでお問い合わせをいただくケースも増えています。
今回ご紹介するのは、ご来店が難しいお客様に、ホームページを通じて一枚板をご案内し、納品まで進めた事例です。
1.ホームページからのご連絡
「明るいナチュラルな一枚板テーブルを探しているのですが、、、」
お客様からお問い合わせがありました。
お客様:「国産材で、明るくナチュラルな雰囲気の一枚板のテーブルが欲しいのですが、来店ができません。写真だけで選ぶことはできますか?」
私:「もちろん可能です。ご来店されなくても安心して選んでいただけるよう、メールでご案内しますね。」
2.ホームページ掲載の天板から候補をご案内
お客様のご希望の色味や雰囲気に合いそうな天板をいくつか選び、まずはホームページ掲載商品のURLをご案内しました。
商品が絞れてきた段階で、
・木肌・節・耳のラインが分かる写真
・色味の違いが分かる角度違いの画像
・天板の特徴の解説
・テーブル製作(送料込み)のお見積り
を添えて、より詳しくご案内。
メールでのやり取りを重ねるうちにお客様のイメージも固まり、「この板が一番好きです」と、一枚の板に決定。
しかし――
3.サイズが大きくてあきらめかけた天板を“暮らしに合う形”へ
お客様:「雰囲気はとても良いのですが、サイズが大きくて、これではうちに置けません…」
私:「もしよければ、サイズを調整して、余った部分でスツールも作る方法があります。」
お客様:「その方法でぜひ!」
カットすればご希望サイズのテーブルとなり、余った部分をスツールとして生まれ変わらせることができます。同じ一枚板から作るスツールは、木目・色味が揃い、空間全体が美しくまとまります。
4.その都度スケッチや画像で確認しながら、安心第一で進行
ご来店できない分、不安の残らないよう、工程ごとにご案内しました。
・カットラインのスケッチと画像送付
・脚デザイン(形・色)の比較
・テーブルとスツールの高さ
・完成イメージの簡易図
細かい確認でお手数をお掛けすることになりますが、
「安心していただくことが最優先」
私自身も安心して製作をお承りできるまで、行き違いのないように何度も確認させていただきました。
実際の天板にカットラインを付けて撮影した画像や、脚の形や色の候補画像も随時送付しながら進めました。
5.ご入金について
製作内容がすべて決まり、いよいよ作業に取り掛かる段階です。
弊社では、1点ものの天板を加工するため、先払いをお願いしております。
お支払方法は、
・ホームページからのクレジットカード入金
・銀行振込
からお選びいただけます。
今回のお客様は銀行振込をご指定。メールで振込先をお送りし、スムーズにご入金を確認できました。
6.世界にひとつのテーブルとスツールが完成
完成したテーブルは明るく柔らかい雰囲気があり、ナチュラルな木肌が美しく引き立つ仕上がりになりました。
同じ一枚板から作ったスツールも、空間に自然に馴染む特別な存在感があります。
7.納品後のご感想
「テーブル、気に入りました!」
納品後にいただいたメールでは、
「北海道産のタモの一枚板のテーブルを、新居に置きたいというお願いを叶えていただき、本当にありがとうございました。自然を感じられる手触り、厚み、湾曲とどれも、母ともどもとても気に入っています。スツールは、不思議なくらい座りやすくて家族で驚きました。」
遠方のお客様にも、一枚板の魅力を安心して届けられることは、私たちにとっても大きな喜びです。
最後に
祭り屋では、ホームページからのご注文でも、
・天板の詳細な写真
・スケッチでのご説明
・サイズ調整やカットのご提案
・メールでの細やかなご相談と確認
などご希望にそったご案内をして、ご来店されるのと同じ安心感を大切にしています。
遠方の方や、忙しくてご来店が難しい方も、
まずはこちらからご相談ください。
https://www.maturiya.co.jp/contact/
I
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2025.11.30
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柿の木
この時期に街を散策していると、
柿の木が美味しそうな実を付けているのを、たまに見かけます。
祭り屋では現在お取り扱いがありませんが、
柿は木材としても使われています。
中でも黒い縞模様が入った、通称「黒柿」と呼ばれるものは、
希少で高価な素材です。
ところで、ご存じのとおり柿には、
甘柿と渋柿があります。
甘柿は平たく四角っぽい形をしており、
渋柿は縦長で先が少し尖った形をしています。
では、なぜ甘い柿と渋い柿に分かれるのでしょうか。
それは、実に含まれるタンニンが
水溶性か不溶性かの違いによるものです。
甘柿は不溶性のタンニンを含むため、
食べても溶け出さず渋みを感じません。
一方、渋柿は水溶性でタンニンが溶けるため、
渋みを強く感じます。
そのため渋柿は、渋抜き処理をしたり、
干し柿にしたりすることで、渋みを取り除いて食べられます。
さらに甘柿には、
「完全甘柿」と「不完全甘柿」があります。
不完全甘柿は、実に種がある場合だけ甘くなります。
自宅の甘柿が突然渋くなってしまったとき、
近所の柿の木が伐採されて受粉できず、
種が付かなかった──ということもあるそうです。
面白いですね。
ちなみに、渋柿も完熟させると、
渋みが抜けて甘くなるらしいですよ。
(T)
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046-232-0036